ダンス・オブ・ヴァンパイア TANZ DER Vampire

演出 山田和也
音楽 ジム・スタイマン
脚本 歌詞 ミヒャエル・クンツェ
出演 クロロック伯爵 山口祐一郎   サラ 高橋愛   アルフレート 浦井健治
    アブロンシウス教授 石川禅   シャガール コング桑田   レベッカ 阿知波悟美
    マグダ Jennifer   ヘルベルト 馬場徹   クコール 駒田一   伯爵の化身 新上裕也
観劇日 2011・12・7 マチネ 帝国劇場

「TDV」に初めて出会った2009年は、祐一郎さんのファンになって間もない時の公演でしたので、何回も帝劇に足を運びました。
楽しい作品なので、どの場面も何回観ても飽きないし、俳優さんたちも年齢に関係なく、可愛くてチャーミング!
音楽が美しく、歌はその人の思いが込められて素敵です。ダンスはビートが効いていて、わくわくしてしまいます。
今回は、時間も経っていますし、メモもないので、俳優さん別に記憶にある範囲で感想を書きます。

「オーヴァチュア」厳寒の吹雪を思い起こさせるような前奏が始まると、すぐにヴァンパイアの世界に引き込まれます。
冒頭、オーケストラの響きに少し迫力が足りなかったのが残念です。

浦井健治さん
アルフレートの第一声“プロフェッサー〜〜!”を聞くと、す〜っとペンシルベニアの不思議な世界に入っていけますね。
浦井さんは、はりがあってよく通る声なので、その時の気持ちがこちらにも伝わってくるので、いいですね。
3回目の出演なので、歌もパフォーマンスも自信と落ち着きが感じられました。
教授やサラとの会話で嬉しい時、情けない時、臆病な時の表現が本当に素晴らしかったです。
表情もとても可愛くて、チャーミングですね。表情を観てると、こちらも幸せな気持ちになりましたよ。

高橋愛さん
高橋さんは、モーニング娘を卒業して、帝劇のミュージカルは初出演ですが、とても落ち着いていました。
まだお若いし、小柄で華奢なので、アルフレートからすれば、守ってあげたいサラという感じですね。
伯爵とのデュエットのシーンは、父と娘みたいなカップルで微笑ましかったです。
愛さんの歌は、声質が美しくて、高音になっても透明感があるので、きれいに響いていました。
少し声量が足りないのが残念ですが、経験を重ねる中で、ダイナミックな表現もできるようになると思います。

コング桑田さん
コングさんは、初めての俳優さんなので、楽しみでした。前回の安崎求さんは、歌もパフォーマンスも素敵でしたので
比較してはいけないと思いつつ、やはり比較してしまいました。
コングさんは美声のバリトンで、大らかな歌唱が心地良くて、安崎さんに負けない存在感がありました。
祐一郎さんは甘くとろけるような美声ですが、コングさんはまろやかな美しい低音という感じかしら。
客席に降りて走り回って、舞台で死んでいるシーンを演じたりと、大忙しで大変です。
ドアを打ちつける時のトントントンに合わせて、みんなが飛び跳ねるところは、何回見ても微笑ましいですね。

山口祐一郎さん
祐一郎さんの歌を聞いていると、怖いけれど、優しく包容力があって、神秘的なクロロック伯爵は、やはりはまり役ですね。
「神は死んだ」客席の後方からす〜〜っと音もなく、舞台の方に歩いて行く時は、楽しみな瞬間ですね。。
しばらく後ろ姿なので、横顔が見える時は、オペラグラスで見逃さないようにしています。
“時は遂に訪れ”の甘い歌声は健在でしたね。最後も客席に降りて、後方に去ってゆくところは、新しい演出ですね。
「ACT1フィナーレ」表情が優しくて、とても吸血鬼には見えません。温かくアルフレートに教え諭すところは
浦井さんのうっとりとした表情がとても可愛いです。“学べ私に”からラストまでの緊迫感は、素晴らしくて
“自由をその手で”の艶やかなロングトーンの迫力に拍手が鳴り止まなかったです。
「抑えがたい欲望」祐一郎さんの真骨頂のシーンは、何回観ても圧巻ですね。
最初は暗い墓場で顔もほとんど見えないけれど、少しずつ表情も見えるようになるのが楽しみです。
歌詞が素敵ですし、歌も表現が繊細だけれど、音楽性豊かなので、聞き惚れてしまいます。
何百回と歌っていらっしゃるのに、いつも新鮮な気持ちで歌えるのは
祐一郎さんがこの歌を心から愛して、大切に思っていらっしゃるからだと思います。

カーテンコール
この週は、ハンカチ週間でしたので、ラッキーにも「TANZ DER Vampire」と赤い文字で印刷されたハンカチを
プレゼントしていただきました。最後に全員でハンカチを振りながら踊って、楽しいカーテンコールでした。
祐一郎さんも胸ポケットからハンカチを出されて振りながら、にこにこ顔で踊っていました。
舞台と客席が一体になれるミュージカルは、多くはないので貴重な作品だと思います。
     


ダンス・オブ・ヴァンパイア   TANZ DER Vampire

演出 山田和也
音楽 ジム・スタイマン
脚本 歌詞 ミヒャエル・クンツェ
出演 クロロック伯爵 山口祐一郎   サラ 知念里奈   アルフレート 山崎育三郎
    アブロンシウス教授 石川禅   シャガール コング桑田   レベッカ 阿知波悟美
    マグダ Jennifer   ヘルベルト 馬場徹   クコール 駒田一   伯爵の化身 新上裕也
観劇日 2011・12・13 マチネ 帝国劇場

体調は7日よりは良かったので、だいぶ集中して観ることができました。
前回から1週間しか経っていませんが、舞台はやはり一回り大きくなっていたように思います。
オーケストラも響きが重厚になって迫力が出ていましたので、舞台が引き締まっていました。
開演前にアルフレート役の浦井さと山崎さんの、観劇前の心がけや注意点のナレーションがありました。
舞台と同じで、それぞれふたりの個性が出ていて楽しかったです。こちらも山崎さんは、少しおとなしめでした(^^)

知念里奈さん
2回目の出演なので、歌も演技も落ち着きが感じられました。特にアルフレートを想う歌は、気持ちが込められて
素晴らしかったです。知念さんのお色気は、嫌味がないので、同性からも好かれる女優さんですね。
伯爵と階段でデュエットの場面は、美しいハーモニーが心地良く響いて素敵でした。
もともとスリムな方だけど、さらにスリムになられて、赤いドレスがお似合いで可愛かったです。

山崎育三郎さん
山崎さんは、「モーツァルト!」の舞台で、歌への情熱を見せてくださったので、アルフレート役も楽しみでした。
ご自分では、肉食系アルフレートを目指していると言っていましたが、少し大人しいアルフレートだったかもです。
情けないところや、驚いて叫ぶところのせりふが、ちょっと物足りないように思いました。
でも歌になると、全身全霊で表現されるので、気持ちが伝わってきて感動しました。
もしかしたら、歌に全力投球をしたいので、せりふを控え目にされたのかもしれませんね。
素顔も舞台でも、控え目だけど、内に秘めた情熱を持っている育三郎さんは素敵です。

石川禅さん
禅さんは、2009年の公演は、市村さんの後のプレッシャーもあって、とても緊張されたそうですが
素晴らしい歌とパフォーマンスで楽しませていただきました。今回の公演は、経験も生かされて、さらに
見応えのある舞台でした。早口言葉も健在でしたし、教授の存在はとても大きいと思います。
どの場面もおかしみがあるけれど、難しい役なので大変だと思います。
祐一郎さんと禅さんの共演はいろいろありますが、クロロック伯爵とアブロンシウス教授の共演が
一番、微笑ましいですね。禅さんの歌もお芝居も優しさに溢れているので大好きです。

山口祐一郎さん
祐一郎さんは、7日もそうでしたが、13日も安定感があって安心して観られました。
もちろん、舞台に登場された時のどきどき感は、いつもありますけれど(笑)
「お前を招待しよう」ステージの後方のかなり高いところから、こうもりの姿で現れる時は、やはり壮観でちょっと不気味。
でもバスタブの横に降りて歌い始めると、本当に男っぽく素敵で、わくわくどきどきしますね。
美声で力強く、艶とお色気があって、いいな〜って思います。バスタブの中のサラの表情もパッと明るくなって
幸せなオーラに包まれて微笑ましいです。
「抑えがたい欲望」祐一郎さんの魅力が堪能できる歌なので、ずっと待ち遠しい場面です。
伯爵の心の光と闇が、歌詞とメロディーで美しく表現されていて、スタイマンさんとクンツェさんの音楽は、名曲だと思います。
力強く歌うところは、もちろん素晴らしいですが、それ以上に弱音、ささやくように歌うところが絶品です。
新上裕也さんのダンスは、鍛えられた肉体で、伯爵の心の闇を表現していて、素晴らしかったです。

カーテンコール
13日は光るストラップをいただいて、最後に全員ダンスを踊りました。アイドル系の舞台の応援みたいですね(笑)
7日も13日も座席の前が通路でしたので、俳優さんたちが、何回も前を走って通り過ぎたりして、ラッキーな席でした。
3月11日の地震以来、カーテンコールでは、いつも被災された方たちへのお見舞いと義援金のお願いのご挨拶があります。
こうした活動が、少しでも復興の助けになりますように…
「TDV」は何回観ても、どのシーンも可愛くて、愛おしくて、元気なれる大好きな舞台です。
4回目の公演が実現しますように…今年もたくさんの素敵な舞台を観ることができて幸せでした。ありがとうございます。