貴婦人の訪問 THF VISIT

演出 山田和也
音楽 モーリッツ・シュナイダー
    マイケル・リード
脚本 クリスティアン・シュトルベック
出演 アルフレッド 山口祐一郎  クレア 涼風真世  マチルデ 瀬奈じゅん
    マティアス 今井清隆  クラウス 石川禅  ゲルハルト 今拓哉  ヨハネス 中山昇
観劇日 2016・11・22 マチネ シアタークリエ

「貴婦人の訪問」は、昨年の8月の初演の好演で、1年後すぐに再演が決まりました。
今回の舞台は、昨年と比べてどんな風に進化しているのかとても楽しみでした。
客席はいつものように満席でしたが、私は前から10列目の中央でしたので、ラッキーにも特等席^^
昨年は前方の席でもかなり右側でしたので、今回は舞台の全体を楽しむことができて良かったです。
祐さま主演の作品は、それだけでファンは嬉しいし、彼の歌や演技を堪能できるので幸せです♡
いつも通り、記憶力に自信がないので、祐さまを中心に感想を書きます。

ストーリー
ドイツの小都市ギュレン(架空の町)にかつて住んでいたクレアは、大富豪の未亡人となって戻ってくる。
雑貨屋を営んでいるアルフレッドとクレアは、若い頃つき合っていたが、ある事故がきっかけで二人は別れる。
クレアは、財政危機のギュレンに20億ユーロ(約2300億円)を寄付する代わりに、アルフレッドの死を要求する。

ショッキングな物語なので暗くならないように、各所にユーモアがちりばめられていて楽しいです(^^)
クレアを歓迎する合唱団のはずれっぷりや、ちょっとしたせりふが面白くて、笑えるのがいいですね。
音程がおかしい合唱を聞いていたアルフレッドが失神しかけて、友人たちが支えるところや
市長のマティアスがクレアに接近すると、みんなに止められたりするところなど、笑いが起きていました。
クレアがアルフレッドの死を要求してからは、彼の慌てぶりや恐れが半端ないので可哀想なくらい・・
祐さまはコメディーセンスの高い方なので、恐怖の中のちょっとユーモアを交えた演技が光っていましたね。

昨年とは演出やせりふが大幅に変わっていて、歌の表現も密度が濃くて、びしびし伝わってきました。。
初演の時は、どちらかというと全体にしっとりと落ち着いていて、淡々と物語が進んでいくという感じでしたが
今回それぞれのキャラクターがより深く演じられていて、その時の心情がとてもよくわかって楽しかったです。
若い頃のアルフレッドとクレアが、今回もとてもフレッシュで素晴らしかったです。
若い二人と現在の二人がコラボして歌われる愛のカルテットは、素敵でうきうきさせてくれます。
木に描かれた♡マークが、二人の愛の深さを示していて、ラストの悲劇がより悲しく迫ってきました(涙)

涼風真世さん
クレアは公演中、一度も笑うことがないので演じるのはたいへんだと思います。
かつての恋人への復讐のためにギュレンに戻ってきたので、笑うことなどできないのはわかりますが・・
アルフレッドと森で会って彼の愛の告白を聞いた時、初めて女性として幸せな表情になりましたね^^
昨年よりもさらにパワーアップした歌も演技も、見応え十分で圧倒されましたよ。
アルフレッドが昔の言い訳をすると、「わかったわ!」と言って彼をほっとさせた後「でも死んでも許さない!」の
せりふには、憎しみの中にも永遠の愛を感じられて、男女の愛の強さ、すさまじさを感じました。
瀬奈じゅんさん
昨年の春野寿美礼さんに代わって瀬奈さんのマチルデも素敵でした♪
瀬奈さんは、優しい中にも元気ではつらつとした妻で、アルフレッドを勇気づけていましたね。
同じ役でも、演じる女優さんによって印象が少し変わるのが楽しいです。
ラストのグレーの衣装は、本当ににスレンダーでスタイル抜群なのでため息が出ちゃいました^^
今井清隆さん
市長さんを演じていますが、堂々とした風格やバリトンの重厚なお歌はまさにはまり役だと思います。
市長という権力者を演じていても、どこかとぼけているような雰囲気があって憎めなかったです(笑)
友人のアルフレッドの窮地を見て見ぬふりをするのは、市長として仕方ないですが、ちょっと寂しいかも‥
石川禅さん
禅さんは大好きな俳優さんなので、祐さまと共演の舞台を見られるのは嬉しいです。
校長としてアルフレッドにどのように接したら良いのかわからないジレンマが伝わってきて
細やかな心の動きが演技や歌でよく表現されていたと思います。
それにしても調子はずれの合唱団を指揮するところは、何回見ても笑えますね。
今拓哉さん
今さんの登場シーンは、昨年とはかなり演出が変わっていたように思います
記憶が曖昧なので具体的にちゃんと書けないですが、友情よりもお金のためならむごいことも
平気でやれるキャラクターを、色濃く力強く演じて素晴らしかったです。
最後にアルフレッドに自分で罪の償いを持ち掛けたのも彼でしたので、ちょっと怖い・・
中山昇さん
前回はとても小気味良いダンスと演技が印象に残っていますが、今回もやはりインパクトがありましたね。
でも昨年に比べると、いろんな意味で落ち着きが増して、聖職者らしい重厚な面もよく出ていたと思います。
最後にアルフレッドが刑に服される時、「神よ、お許しください!」と祈るシーンは、考えさせられましたね。
山口祐一郎さん
祐さまのアルフレッドは、これまで演じた役柄とかなり違っていますし、いつもエプロン姿で眼鏡をかけた
町の普通のおじさんというキャラクターは、新鮮で大好きです。死神、伯爵、大富豪の役が
お似合いと思っていましたが、こういう軽妙で少し軽薄な(失礼!)な役も本当に上手ですね^^ 
最初は調子良く、みんなに乗せられて上機嫌でしたが、自分の存在が危うくなってからの
変貌ぶりと怖がる様子が前回よりもパワーアップされて、はらはらどきどきしました^^;
でもそんな中でのちょっとおどけた演技や、パニックでオーバーな仕草で笑いを誘っていました。
真剣で緊張した場面でのユーモアは、こちらもふっと肩の力が抜けるのでいいですね。
美しく心に響くクレアとの愛のデュエットは、舞台に漂う重苦しい雰囲気が浄化するようで本当に素敵♡

ラストはわかっていても、やはり涙が出てしまいました。アルフレッドも少しは悪いかもしれないけれど
こういう結末になるのは怖いし、現代社会ではあってはならないことだと強く思います。
カーテンコールでは、祐さまと涼風さんは、仲良く手をつないで出てこられて、右側、左側、中央と
それぞれに丁寧にご挨拶をされていました。最後はスタンディングオベイションで観客も応えていました^^
袖に戻る時、涼風さんは祐さまの腕にしがみついて、ちょこちょこ歩いてついて行くところが、可愛かったです。
俳優さんたちも素顔に戻ると、こちらもほっとしますね。祐さまの舞台を観て元気になりました^^/

貴婦人の訪問 THE VISIT

演出 山田和也
音楽 モーリッツ・シュナイダー
    マイケル・リード
脚本 クリスティアン・シュトルペック
出演 アルフレッド 山口祐一郎   クレア 涼風真世   マチルデ 春野寿美礼
    マティアス 今井清隆   クラウス 石川禅   ゲルハルト 今拓哉   ヨハネス 中山昇
観劇日 2015・8・24 マチネ シアタークリエ

2012年の6月に「エリザベート」を観て以来、3年ぶりの舞台観劇でした。
チケットは、数ヶ月前から予約をしてゲットしていましたので安心でしたが、私の体調は大丈夫かしらと心配でした。
8月は酷暑でしたので、案の定疲れやすくて、しんどい日が続いていましたが、観劇日の数日前から体が楽になって
当日は元気に劇場に出かけることができました。
シアタークリエは、初めての劇場でしたが、清潔感があってモダンな造りで、気持ち良く観劇することができましたね。
アットホームで温かい雰囲気があっていいですね。売り場の本やグッズが少ないのは、ちょっと残念でしたけれど…。
座席は、舞台から向かって右側でしたが、かなり前方でしたので、至近距離で俳優さんたちを観ることができて嬉しかったです。
予習は、ネットでストーリーとキャストたちの舞台への意気込みなどを伺っていましたが、ちゃんと理解できるかしら?
楽しめるかしら?と心配でした。でもオケピのプロローグが始まると、すぐにす~っと舞台に入ることができました。
印象に残った場面と俳優さんの感想を、簡単ですが書きます。

story
ドイツにある小都市ギュレンは、財政危機に直面していた。そんなギュレン市にかつて住んでいたクレアが大富豪の未亡人に
なって帰って来た。市長、校長、警察署長、牧師、市民たちは、クレアが故郷を救ってくれると大きな期待を寄せていた。
クレアは、若い頃アルフレッドと恋仲だったが、子供のできたクレアをアルフレッドは捨てたのである。
クレアは街に20億ユーロを寄付するが、引き換えにアルフレッドの死を要求するのである。彼女の真の目的とは…?

ギュレン駅でクレアを迎える場面は、今井さん、石川さん、今さん、中山さん、市民たちの迫力あるダンスとコーラスに
引き込まれました。いかにギュレン市民が、クレアの帰郷を楽しみに(というか期待?)しているのか想像できるような
始まりの場面にわくわくしましたよ。
アルフレッドとクレアの森での再会シーンは、意味ありげで、ふたりが若い頃、何があったのだろうと想像がふくらみます。
木に刻まれた♡マークが、ふたりの若い頃の恋心を表現していて、可愛いですね。
青春時代のクレアとアルフレッドを演じていらした寺元健一郎さんと飯野めぐみさんは、若くて純粋な頃のおふたりを
体現していて微笑ましかったです。ロマンティックなカルテットが美しくて引き込まれました。

アルフレッドが逃げようと駅で電車に乗ろうとする彼を引き留めようとする市民たちのダンスやコーラスのシーンも
良かったです。祐一郎さんのあたふたと戸惑う様子や、友人、市民たちの容赦のない攻撃がすさまじくて
群集心理の怖さを思い知らされます。
最後に森でふたりが会って、クレアが昔自分に酷い仕打ちをしたアルフレッドを恨むシーンは、いかにふたりが好き合って
いたのかひしひしと感じられ、胸が熱くなりましたね。若い頃の恋は、とても激しいのだと思います。
ラスト、群衆に囲まれてアルフレッドが亡くなるシーンは、悲しくてジーンとしてしまいました。そんなに残酷な刑ではないのが
余計に冷酷な最後のようで、悲しさが倍増したように思います。お金のためならどんなことでもできる人間の心理が
良く描かれている作品だと思います。

涼風真世さん
涼風さんは、「モーツァルト!」「レベッカ」が印象深いです。
ヘリコプターの音とともに、クレアが現れるシーンは印象的でしたね。涼風さんの振る舞いは堂々としてさすがですね。
「寄付金は20億ユーロ。でもアルフレードが死ぬことが引き換えよ」と無情にも言い放つところは、すごみがあって怖かったです(笑)
アルフレッドに裏切られて、人生を台無しにされた無念の気持ちを歌に込めていて、心揺さぶられましたね。
アルフレッドに会った時は、若い頃の彼への思いを抑えられない気持ちを、悲哀を込めて歌っていて素敵でした。
春野寿美礼さん
春野さんは、「エリザベート」で祐一郎さんと共演されていて、相性の良いおふたりでしたので、今回の夫婦役は嬉しかったです。
春野さんは、透明感のあるお声が素敵で大好きです。最初は、仲の良い夫婦で、夫を守る妻が微笑ましいですが
だんだん雲行きがおかしくなって最後は…恐くて悲しいです。
今井清隆さん
「パイレート・クィーン」「エリザベート」での優しい父親役が素敵な今井さん。今回はアルフレッドを率先して追い詰めていく役なので
ファンにとっては嫌われる役かもしれませんね(笑)役柄というより、今井さんのバリトンの美しいお歌を聞くのが楽しみでした。
期待通りの安定したお歌と演技は、温かくて素晴らしかったです。
石川禅さん
禅さんは、ほとんどの作品で祐一郎さんと共演されていて、大好きな俳優さんです。これまでいろいろなキャラクターを
演じてこられていますが、今回の校長先生は、揺れ動く心を持ちながらも、教育者としての節制や哀愁も漂わせていいですね。
禅さんのお声は、優しい中にも芯があるので、聞く人の心にしっかりと伝わってきて、心に残りますね。
今拓哉さん
今さんは、初めてですが、オフの時のお人柄も素敵なので、舞台はどうなんでしょうと楽しみでした。今回は、アルフレッドを
追い詰めていく役でしたが、堂々とした立ち振る舞いに見入ってしまいました。お声に今さん独特の個性が感じられて
こういう癖のある役柄は、お上手な方ではないかしら。いつか素敵なラブソングも聴いてみたいです。
中山昇さん
中山さん、初めての俳優さんですが、お歌も演技もとてもインパクトがあって、印象深いです。聖職者の役というのは
とても難しいと思います。今回のような立場に立たされたら、どのような態度に出れば良いものか…役作りはきっと
苦労されたでしょうね。ダンスがお上手で、こちらも一緒にスウィングしたくなるくらい小気味良かったです。
山口祐一郎さん
久しぶりに(舞台で)お会いできて嬉しかったです。主演ですので、ほとんどのシーンに登場され、ファン冥利につきますね。
全編、眼鏡をかけて普通のズボンと上着姿で通されていたので、これまでの伯爵、死神、大司教、大富豪の役とは雰囲気が
違っていて新鮮でした。歌とともに科白のシーンも多くて、演技力が必要とされる役ですね。
どのお歌も美しいお声で安定感があって心地良かったです。歌詞やメロディーを覚えたら、もっとより感動できるのでしょうね。
クレアと森で歌うラブソングは、甘くロマンティックでしたし、みんなに追い詰められて自暴自棄になって歌うところは
必死な思いと、どのシーンもアルフレッドの気持ちがひしひしと伝わってきて素晴らしかったです。
アルフレッドが街を逃げ出す時に、女性物のスカーフをかぶって、クスッと笑えるシーンを入れるなど、
祐一郎さんの素敵さが溢れていて楽しかったです。アルフレッドの死は、想像していなかったので、ショックでした。
そんなにむごい死に方ではなかったのですが、ラストシーンは涙目で観ていましたよ。
舞台が終わって、お元気な姿でご挨拶されているのを観て、お芝居で良かった!と思いました(笑)

大人の社会派の作品なので、重い内容の舞台ではありましたが、どのシーンも明るくて、ソロ、デュエット、カルテット、コーラス
と美しい歌で綴られて楽しい舞台でした。これまでの舞台と一味違う味わいで、観劇できてほんとうに良かったです。
舞台の評判が良くて、来年の秋の再演が決まりました。とても嬉しいです。さらに進化した舞台が楽しみです。

エドウィン・ドルードの謎 The MYSTERY of EDWIN DROOD

原作 チャールズ・ディケンズ
演出 福田雄一
脚本 作詞 作曲 ルパート・ホームズ
出演 支配人/サップシー市長 山口祐一郎  エドウィン 壮一帆  ローザ 平野綾
    ネヴィル 水田航生  ヘレナ 瀬戸カトリーヌ  クリスパークル牧師 コング桑田
    ジャスパー 今拓哉  パファー 保坂知寿
観劇日 2016・4・12  マチネ シアタークリエ

 
4月に入っても体調は、いつも通りまあまあでしたが、祐一郎さんのミュージカルは、楽しみに待っていました。
お弁当を食べて売店を見ていると、開演5分前になり客席に座ると、劇場内に煙のようなものが充満していてびっくり!
私の目の異常かと思いましたが、ドライアイスの煙が会場内を漂っていたようで、なかなか粋な演出ですね。
客席に、俳優さんたちが歩いていて、もうなにか楽しいおしゃべりが始まっていたようですが、ちゃんと聞けなくて残念!
「今日、一番遠くから来た方は、NYからですね!」で客席は拍手喝采でした。その後彼女がルーレットに挑戦したのかしら?

幕が上がると、いきなりキャスト全員の楽しいコーラスとダンスが始まり、すぐに舞台に引き込まれましたね。
ロンドン、ロワイヤル音楽堂でカンパニーが「エドウィン・ドルードの謎」のパフォーマンスを始める場面です。
クリスマスの夜、ジャスパー家に青年エドウィンと婚約者ローザ、エドウィンの叔父のジャスパー、セイロンの青年ネヴィル
双子の姉ヘレナ、牧師のクリスパークルが集まります。案の定、不穏な空気が漂い、パーティーはお開きに。
翌朝、エドウィンが失踪したので大騒ぎになります。彼は、生きているのか?死んでいるのか謎のまま。
6ヶ月後、クロイスタラムの駅に謎の人物、いわくありげなパファー婦人と探偵ダッチェリーが降り立ちます。
主な登場人物とおおまかなストーリーです(笑) 細部のことは、あまり記憶に残ってなくて…年ですね(^^; 

エドウィンとローザは幼い頃から結婚を決められていたけれど愛は深くなく、ローザに執拗に愛を求めるジャスパー
ローザに一目惚れしたネヴィルと、意味ありげな登場人物の織り成す、摩訶不思議な人間模様…。
この作品は、ストーリーうんぬんよりも、俳優さんたちの演技が卓越していて、しかもどのパフォーマンスも
爆笑満載コメディの連続なので、楽しめること請け合いです。
全て俳優さんたちの実名とプライベートな話題、演じた作品がパロディー風に演じられて
ミュージカルに詳しい客席は、その都度笑いに包まれていました。私も楽しくて何回も笑ってしまいました^^
演出家の福田さんは、笑いのツボを心得ていて、次はこう来るだろうなと分かっていても、やっぱり笑ってしまいますね。
印象に残った俳優さん別にレビューを書きます。記憶に自信がないので簡単に(笑)
壮一帆さん
宝塚の男役トップスターとして活躍していた女優さん。退団されて初めてのミュージカル出演なんですね。
美しくてスタイルが良くて素敵でした。登場シーンは男役風のまか不思議な決めポーズが受けてました。
作品中、二役、三役?を演じています。特に長いお髭の探偵ダッチェリーのパフォーマンスが素敵で見入ってしまいました。
颯爽とした中にも気品があるエドウィンも素敵ですが、純白のレースのミニスカートも可愛かったです^^
平野綾さん
若くて美しく、多くの男性から心を寄せられる役は、平野さんのはまり役ですね。目や口元がほんとうに愛らしい女優さんです。
声優もされているので、アニメ声で思いっきり演じた後で、美しく感動的に歌い上げる…その自由自在な演技は素晴らしいです。
ジャスパーに言い寄られるシーンは、ほんとうにはじけていて可笑しかったです。今さんの腕の中でのけぞる所とか(笑)
今拓哉さん
今さんは、ずっとはじけていました。ローザをあの手この手で自分のものにしようとする様が怖いけど可笑しいです。
ジャスパーに追いかけられて、叫び声を上げて逃げ惑うローザ。ここまでやるか~みたいなシーンは、ある意味圧巻でした(笑)
今さんは、オフの時は紳士的ですけど、舞台になるとガラッと偏執的な人に変わるので、そのギャップにわくわくします。
保坂知寿さん
保坂さんは、「パイレート・クィーン」のグレイス役が印象深いですが、ミュージカル界で長く活躍されている素敵な女優さん。
謎に満ちた女性パファーを、コメディエンヌとして楽しく、ローザに自分との関係を打ち明ける場面は、情感を込めた歌と台詞で
しっとり聴かせてさすがですね。台詞のお声は可愛いですが、パフォーマンスは、貫録がありますね。
山口祐一郎さん
祐さまは、これまで大富豪や悲劇の人、人間ではなかったりと真面目なヒーロー役が多かったですが
オフの時は、とてもユーモアのある楽しい方なので、支配人役は、もしかしてはまり役かもしれないです^^
冒頭から、えっ、祐さまなの?と思うほどはじけていました。ダンスもしっかりされていたので、嬉しかったです。
劇中、女優さんに「山口さん、ほんとうに大きいですね~。マグマ大使みたい」に、客席は大喜びでしたよ。
「モーツァルト!」のパロディーで赤いマントを持って走ったり、早口言葉が上手にできて喜んだり…楽しかったです。
演じる俳優さんがいなかったので、「支配人どうぞ」の声に「ええっ~できない」と引っ込んだ後すぐに、衣装を着て
出て来たシーンが、一番面白かったです(笑) どんなにはじけても、舞台をちゃんと統率されているのは、さすがですね。

ディケンズは、この小説執筆途中で亡くなりますので、後半エドウィン失踪の犯人は、客席の投票で決められます。
8人の中から怪しい人の番号を切り取って投票箱に。結末は288通りあると言われてます
犯人に選ばれるのは、光栄みたいですが、直前まで誰に決まるのか分からないので、俳優さんたちはたいへんですね。
この日はローザが犯人に選ばれ、どのようにしてエドウィンを〇したか?を歌とパフォーマンスで演じました。
でも最後にどんでん返しがありました。ミステリーで終わるのではなくて、ラストの素敵なメッセージで
観客は、温かく勇気をいただいて帰ることができる…そんな粋な作品なんですね♡

舞台奥のオケピの演奏も素晴らしかったです。キャストと客席は惜しみない拍手を送っていました。
最後に祐さまは「この作品を観て、少しでも明るく元気になっていただけましたでしょうか?」とおっしゃっていました。
「元気になりましたよ~楽しい舞台をありがとうございました!」と心の中で叫びました。
観客参加型のミュージカルは、初めての体験でしたが、楽しさと驚きと笑いに満ちた幸せなひとときでした☆

  

ダンス・オブ・ヴァンパイア TANZ DER Vampire

演出 山田和也
音楽 ジム・スタインマン
脚本・歌詞 ミヒャエル・クンツェ
出演 クロロック伯爵 山口祐一郎  サラ 神田沙也加  アルフレート 平方元基
    アブロンシウス教授 石川禅  マグダ ソニン  シャガール コング桑田  レベッカ 阿知波悟美  
    ヘルベルト 上口耕平  クコール 駒田一  伯爵の化身 森山開次
観劇日 2015・11・18 マチネ 帝劇

帝劇の観劇は3年半ぶりでしたので、とても楽しみにしていました。
人気の舞台なので、チケットを手に入れるのにとても苦労しましたよ。
希望の日は全部満席で、やっと18日のチケットをゲットすることができました。
2階席でしたが、中央前方席でしたので、舞台はしっかり観られ臨場感もあって良かったです。
あえて予習をしなかったので、とても新鮮な気持ちで舞台を楽しむことができたました。
何回も通った舞台なので、オーヴァーチュアが始まると、すぐにヴァンパイアの世界に入れました(^^/

山田和也さんが、演出はほとんど変えていないとおっしゃっていましたが、変わっている所は?と一生懸命観ていました。
私が気づいたところは、伯爵さまの髪の色がレッドになり、衣装も華やかになって、若々しくなられたように思います。
アブロンシウス教授の登場シーンが、以前はもう少し舞台の左側の方からだったと思いますが、どうでしょう?
お城の風景や内装なども少し変わってるように思いますが、あまり自信はありません。
ラスト、伯爵の大きなお顔のパネルが降りて来なかったのも、あれっと思いました。
全体に大きな変化はなかったので、ファンにとっては、安心して観ることができたのではないでしょうか。
今回は、メモを取らなかったので、今記憶にあることを、少し書きたいと思います。

神田沙也加さん
沙也加さんは、可愛らしさと危うさが同居したお年頃のサラを、美しく魅力的に演じていたと思います。
見えそうで見えないお風呂のシーンや、スポンジの歌、ベッドの上で、ピョンピョン跳ねる場面など、とても可愛かったです。
爽やかなお色気と気丈さを持っていらして、女性からも好かれる女優さんだと思います。
「外は自由」アルフレートとのデュエットです。沙也加さんは、「レ・ミゼラブル」のコゼットの時にも、透明感のあるお歌が
素晴らしかったですが、サラは大人の女性としての華としなやかさがあって、より素敵でした。真紅のドレスもお似合いでしたよ。
平方元基さん
「エリザベート」のルドルフ役が素敵だったので楽しみでした。舞台の第一声はアルフレードの「プロフェッサー~!」なので
責任重大ですね。とても長身なので、ちょっと情けないアルフレードの印象が薄くなったかもです(笑)
甘いマスクと包容力がある方なのでサラが好きになるのも無理ないかも。落ち着きとおおらかさが素敵。
アルフレードのキャラは頼りない人だけど、平方さんは、優しくて頼りがいがある男性でした(笑)
「サラへ」安定感のある歌に聞き惚れましたね。泰然とした雰囲気があって、キャラクターも歌も安心が持てる方です。
石川禅さん
禅さんは、これまで6回のプロフェッサー役を観ていますので、安心して楽しむことができました。
今回は、さらに充実した歌とパフォーマンスが素晴らしくて、どのシーンも細やかで情熱的で引き込まれました。
伯爵の本能に寄りそう生き方に対して、知識、教養こそ生きるにふさわしい姿と説く教授の存在は、とても大切だと思います。
「すべて順調~人類のために」毎回、楽しくて大好きな歌ですが、今日も素晴らしいパフォーマンスとアンサンブルに
一緒にリズムを取ってしまいました。何回聞いても、禅さんの早口言葉の歌は、聴きごたえがありますね。わくわくします。
ソニンさん
初めての女優さんですが、インパクトのあるパフォーマンスが印象深いです。これまでマグダは肉感的な感じでしたが
ソニンさんは、少し小柄でキュートなので、ちょっと小悪魔的なマグダを好演していたと思います。
お歌は、声量豊かでパンチが効いていて、コングさんのバリトンとのデュエットは聴きごたえがありましたよ。
コング桑田さん
2009年は安崎求さん、2011年はコング桑田さん、そして今回はコング桑田さんの再演です。
今回も心地良い美声でうっとりさせていただきました。舞台や客席を走り回った後、噛まれて倒れる役を演じるのは
大変だろうなっていつも思います。狭いお棺の中で、歌ったりあばれたりするのも、エネルギーを使うでしょうね。
阿知波悟美さん
これまで6回の公演のレベッカは全て阿知波さん。私にとってレベッカは阿知波さん以外は考えられないですね。
娘を心から愛しているお母さん、浮気者の亭主に怒りながらも愛情を注ぐ妻、しっかり者だけれど
どこか人が良くて憎めないレベッカのキャラにぴったりと寄り添って演じていらして素敵ですね。
上口耕平さん
初めての俳優さん♪伯爵の息子であり、男性に言い寄る男性という難しい役ですが、エネルギッシュなダンスと歌に
圧倒されました。美しいお顔立ちとスレンダーなボディにうっとり(笑)清潔感があるので、いやらしさはあまり感じられなかったです。
平方さんが長身で男らしいので、細身の上口さんとの相性はとても良かったのではないかしら。
駒田一さん
クコールはやっぱり駒田さんでなくては!素顔はイケメンなので、あのメイクは普段の自分を忘れて、楽しんでいらっしゃるのでは?
と思ってしまいます。クコールさんの存在なくしては、「TDV」の独特の世界は表現できないと思います。
お歌がないのが残念です。でもいろんな決めポーズや不気味な声で、楽しませていただきました。
山口祐一郎さん
2009年に初めてこの作品を観た時のどきどき感を、今でもはっきり覚えています。今回4年ぶりの観劇でしたが
あの時と同じように祐さまの登場シーンをわくわくしながら待っていました。2階席でしたので、客席通路からの登場シーンを
観られなくて残念でした。初回観劇の時は、伯爵のマントが私の腕に触れたので、ほんとうにラッキーって思いましたよ。
「神は死んだ」祐さまは、お年を重ねられてますます、美声に磨きがかかり、若々しくなられているように思います。
「時は 遂に訪れ♪」の甘い響きは健在でしたね。これから起こるであろう出来事の前の静かな期待を予感させるよう…
「お前を招待しよう」大好きな場面です。「その若さが 枯れてもいいのか」から少しずつヴァンパイアの本性が現れるような
歌とパフォーマンスにわくわくしますね。あんな風に誘惑されたら、サラの気持ちも揺らぐのは無理ないかも(笑)
「抑えがたい欲望」ヴァンパイアとして生きている伯爵の、喜びや苦しみが見事に表現されている名場面中の名場面ですね。
祐さまは、圧倒的な歌唱力はもちろん素晴らしいのですが、静かでささやくようなフレーズも絶品で、聴き入ってしまいます。
「1730年 牧師の娘に会った」のほっとするような明るいフレーズからラストのクライマックスまでのお歌には
今回も圧倒されてしまいました。客席の拍手もずっとずっと鳴り止まなかったです。ほんとうに感動しました☆

森山開次さんとダンサーの方たちのダンスは、やはり素晴らしかったです。
どのシーンも華やかなダンスが場面を盛り上げていて目が離せませんでした。
最後は、上口さんに振付を習って、舞台と客席一緒にダンスをして、とても楽しかったです。
休憩時間のクコール劇場は、客席も楽しみにしていて、大きな笑いが起きていましたよ。
今回は、赤と白のうちわを使って遊んで、最後に客席の人数を数えて、「紅組の勝ち!」って引き上げていきました(笑)
カーテンコールは何回観ても飽きなくて、拍手はいつまでも続いて、夢のような3時間を過ごすことができました。
お元気で若々しい祐さまの素敵な舞台を拝見できて幸せでした。ありがとうございます。