ダンス・オブ・ヴァンパイア   TANZ DER Vampire

音楽監督 甲斐正人
演出 山田和也
音楽 ジム・スタインマン
脚本 歌詞 ミヒャエル・クンツェ
出演 クロロック伯爵 山口祐一郎   サラ 知念里奈   アルフレート 浦井健治
    アブロンシウス教授 石川禅   シャガール 安崎求   レベッカ 阿知波悟美   
    マグダ シルビア・グラブ   ヘルベルト 吉野圭吾   クコール 駒田一   伯爵の化身 森山開次
観劇日 2009・7・9(木) マチネ 帝国劇場

2006年の7月、8月公演で舞台と客席が一体となって燃えた話題のミュージカルです。
初回は観ていませんので、比較はできないですが、新キャストも加わっての舞台は何ヶ月も前から楽しみにしていました。
ゴシックホラーなのに笑えるところがたくさんあるということで、劇場は始まる前から明るくて華やかな雰囲気でしたね。
ヴァンパイアと言えば怖いというイメージがありますが、クロロック伯爵は気品があって、優しいヴァンパイアでしたよ。
お色気があって(笑)マント姿がとてもお似合いです。アブロンシウス教授は温くて人間味があって、愛すべき教授でした。
初観劇で、記憶が曖昧ですので、印象に残った楽曲(主に伯爵さまですが)舞台、ダンスシーンの感想を書きます。

ロマン・ポランスキー監督のゴシック・ホラー・コメディー映画「吸血鬼」がもとになっています。
舞台は極寒のトランシルバニア地方です。アブロンシウス教授とアルフレートはヴァンパイア・ハンター。
シャガールの宿でにんにくの首飾りを持って歌い踊る村人たちを見て、ふたりはヴァンパイアは近いと確信します。
しかし村人たちはお城のことになると黙ってしまいます。アルフレートはシャガールの娘サラに一目惚れするが
その夜、宿の外にはクロロック伯爵の孤独な影が映っています。
「オーヴァーチュア」オーケストラの魅惑的な演奏が始まると、ヴァンパイアの怪しい世界に引き込まれます。
緞帳に雪が降っている映像が映り、夏なのに極寒のトランシルバニアの風景はひんやり感があって心地良かったです。
「プロローグ」浦井健治さんがちょっと気弱なアルフレートを上手に演じています。情けな〜い感じが可愛いいですね。
「プロフェッサー!!」というのが舞台の第一声なので、重要なせりふです。緊張するでしょうね。
「にんにく」ガーリック、ガーリックと村人たちが、にんにくの首飾りをして、歌とダンスに興じる最高に楽しいシーンです。
バッ
クのアイリッシュ風のバイオリンの演奏が軽快でのれますね。一緒にスウィングしたくなりますよ。
安崎求さんの歌は貫禄十分ですし、阿知波悟美さんのパンチの効いた歌とダンスも素晴らしいです。

「初めてだから」
アルフレートとサラのデュエットで、若いふたりの熱唱が清々しいです。
知念里奈さんは声がとても澄んでいますね。高音部も自然に響いていました。爽やかなお色気は好感が持てます。
「神は死んだ」伯爵は客席の後方から通路を通ってゆっくり舞台に向かって歩いて行きました。私は1階の前から7列目の
通路側の席でしたので、伯爵のマントが腕に触れてどきどきしました。今日はラッキー〜!(幸)
ピアノの静かな前奏の後に「時は遂に訪れ」と甘くささやくように始まるバラード調の曲です。美声が堪能できる大好きな曲です。
中間部から少し明るい曲調になり、解放されたような気持ちになります。登場シーンは粋な演出ですね。
「お前を招待しよう」伯爵がお風呂に入っているサラを誘惑する歌です。ちょっと艶めかしく歌っていますが
「あでやかな女になれ!」のところから力強くなり、「舞踏会へようこそ」とサラを夜の陶酔の世界へ連れて行こうとします。
舞台中央に蝙蝠(こうもり)のつばさを広げた伯爵がちょっと怖いですが、迫力があります。目の動きや顔の表情も細やかです。

「ACT−1フィナーレ」
お城にアブロンシウス教授が訪れ、伯爵がふたりを歓迎する歌です。伯爵と教授の掛け合いが楽しいですね。
祐一郎さんの歌っている時の表情をオペラグラスで見ていると、舞台の動きがわからなくなるので困ります。
何回か観てるうちに全体像がつかめるようになるのかしら。祐一郎さんは普段はふわっとした感じですけど、舞台ではやはり
真剣ですね。当たり前ですけれど。力強いところはより力強く、静かなところはより優しく表情豊かに歌っています。
最後の全音符のフェルマータは音がぶれずに延びがあって素晴らしいです。「オペラ座の怪人」の第1幕のラストを思い出しますね。
「抑えがたい欲望」墓場での伯爵のソロの熱唱の場面です。前半は物語を語るように、後半はラストに向けて
ドラマチックに歌い上げて聴かせてくださいました。ほんとうに歌心がありますね。舞台に引き込まれてしまいます。
悲しく切なくなるような歌詞も味わい深くて、永遠の命を持ったがゆえの苦悩が見事に表現されていました。
伯爵のそばで、森山開次さんが素晴らしいダンスを見せてくださっています。柔軟な体の動きは芸術的で美しいですね。
ほとんど祐一郎さんの歌の感想になりましたが、どの曲も美しく、丁寧に歌われていて感動しました☆
歌とダンスと演技が見事に融合した素晴らしいミュージカルでした。楽しくて3時間があっという間でしたよ。
最後の全員で歌って踊るところは、歌詞がちょっと刺激的ですけど、後で元気になれますね(笑)

レ・ミゼラブル   Les Miserables

脚本 アラン・ブーブリル クロード=ミッシェル・シェーンベルク
音楽 クロード=ミッシェル・シェーンベルク
キャスト バルジャン 山口祐一郎  ジャベール 岡幸二郎   エポニーヌ 知念里奈    
      ファンテーヌ シルビア・グラブ   コゼット 神田沙也加   マリウス 藤岡正明
      テナルディエ 三谷六九   ティナルディエ夫人 田中利花
観劇日 2009・3・26(木) マチネ 中日劇場

新幹線で名古屋の中日劇場まで行って参りました。満員御礼で入口は長い行列が続いて、会場入りが大変でした。
「レ・ミゼラブル」の人気は名古屋でも高いのですね。公演日の10日前に予約を入れましたので、3席くらいしか残っていなくて
2階の後方席がやっと取れましたが、中央寄りでしたのでわりと見易かったです。もちろんオペラグラス持参なので
俳優さんたちのお姿はしっかり見ることができました。華やかというよりは、暗めの舞台で地味な色彩ですが
キャストの歌もオーケストラの演奏も素晴らしいので、3時間余りがあっという間でした。
今回はストーリーを楽しむというよりも、祐一郎さんの美声と美しく存在感のあるお姿に酔いしれました。
カーテンコールが何回もあって、会場は最後まで拍手が鳴りやまなかったですよ。

「レ・ミゼラブル」はフランスの作家ヴィクトル・ユゴーの名作です。1987年の初演から22年が経ち、上演回数は
2395回にも及んでいます。パンを盗んだ罪で19年間服役していたジャン・バルジャンが仮釈放中に銀の食器を盗むが
司教に人間の生き方を教えられます。その後市長になったバルジャンが立派に更生して、社会貢献をする姿が描かれています。
後半は1789年に始まったフランス革命の迫力ある戦闘シーンが続きます。戦いの中の様々な人間模様が感動的です。
強烈な印象のプロローグに続いて
「囚人の歌」が始まります。囚人たちの暗く悲しく重たい合唱の中から
「自由なのか」という歌が始まると、もう祐一郎バルジャンの世界に引き込まれます。ジャベールとバルジャンのやりとりが
絶妙で聴かせてくれますね。それぞれの思惑が歌に込められてわくわくしてきます。
「仮釈放」釈放されたバルジャンが「今こそ自由だ」と解放された気持ちが歌に込められていて素晴らしいです。農場で前科者の
レッテルを貼られ差別を受けると、待ち続けた自由がこんなものかと解放された後に悲嘆と怒りの心が上手に表現されています。
「司教」教会にやってきたバルジャンは高価な銀の食器を盗んで逃げ、警官につかまりますが、司教は「私が彼に差し上げたのです。
我が兄弟、銀の燭台を使って正しい人になりなさい。」と歌います。バルジャンは暗めのトーンで歌っていますが、奥に力強さが
秘められて素敵。作品の中でも重要なシーンで彼が悪人から善人に変わる大きなできごとになっています。

「バルジャンの告白」
心を閉ざして生きてきたバルジャンが、つらく暗い過去を振り返る歌です。しかし司教の優しく大きな愛に触れ
これからは闇ではなく、光を求めて生きることを誓う感動的な歌です。悲しい過去を歌う時は憂いを込めて歌い、その後
ジャン・バルジャンは生まれ変わるのだという決意が力強く、ダイナミックに歌われます。祐一郎さんの歌の巧さが際立っています。
「対決」ずっと追い続けてきたバルジャンをついに見つけたジャベールは、やり残したことがあるから逮捕するのは待ってくれと
頼んでも応じないジャベールとバルジャンが火花を散らすデュエットが気迫十分でゾクゾクします。
「彼を帰して」眠っているマリウスに「神よ、我が主よ彼を家へ帰して」と祈る歌です。優しい慈愛の曲なので静かに心を込めて
歌っています。音楽性が優れている美声の祐一郎さんだからこそ、しっとりと聴かせられるのですね。「聖なる神よ、彼に命を」の
ところが力強くて大好きです。祐一郎バルジャンの世界はほんとうに素晴らしかったです。
他にもエポニーヌの
「オン・マイ・オウン」コゼットの「ブリュメ街」など美しい曲がたくさんあります。歌はもちろん
ストーリーも素晴らしいので何度でも舞台を観て、新しい発見をしたくなります。帝劇で10月6日から11月20まで上演されます。
今度はもう少し俳優さんたちの細やかな演技を味わいながら、生の舞台を楽しめたらいいなと思います。

エリザベート   ELISABETH

脚本・歌詞 ミヒャエル・クンツェ
音楽 シルヴェスター・リーヴァイ
キャスト エリザベート 涼風真世   トート帝王 山口祐一郎   フランツ 鈴木綜馬    
      ルドルフ 浦井健司   ゾフィー 初風諄   マックス 村井国夫   ルキーニ 高嶋政宏
観劇日 2008・12・4(木) マチネ 帝国劇場

祐一郎さんのファンになって、直ぐに舞台を観たいと思いましたが、残席がほとんどなくてチケット購入が大変でした。
やっと二階の後方の席を取ることができましたが、満席でしたので、舞台は熱気に包まれていました。
マックス公爵とルドヴィカ公爵夫人の間に生まれたエリザベートの波乱の生涯が描かれ、重厚で趣のある舞台でした。
エリザベートの生い立ち、成長してからの苦悩、強い自由への憧れを抱きながら生きていた彼女の生涯が、美しい音楽と共に
表現されていて素晴らしかったです。明るくて華やかなミュージカルの舞台とは違って、人生の影や闇の部分が美しくも
悲しい音楽に込められていて、ミュージカルの新しい魅力を知ることが出来ました。
19世紀末、皇妃エリザベートが無政府主義者ルキーニに殺害され、独房で彼は「エリザベートはトート(死)と恋仲だった」と。
そして彼女と関わった人々を墓から呼び起こし、エリザベートの物語を語り始めます。
ルキーニ役の高嶋政宏さんが、緩急をつけた道化役を見事に演じていました。
ストーリーは史実に基づいていますが、時代をタイムスリップさせているので幻想的な雰囲気が漂っています。
舞台は華やかというよりも地味ですが、それだけに俳優さんたちの歌唱も演技も質が高く素晴らしかったです。

2000年の初日から8年目になる上演は700回を迎え、祐一郎さんは初演から黄泉の国の帝王トート(死)を演じて続けています。
彼は架空の存在ですが、エリザーベト(シシィ)をリードする人物?で、物語の中で、とても重要な役割を担っています。
祐一郎さんは、黄泉の帝王トートの怪しい魅力を美しく表現していました。
エリザベートを想う気持ちが歌に込められていて、本当に素敵なトート帝王でしたよ。
「愛のテーマ〜愛と死の輪舞」幼い頃、エリザベートがブランコから落ちて死に直面した時、トートはエリザベートの魂に触れた瞬間に恋をしてしまいます。そして彼女の命を奪うことができなかったのです。その時の恋心を歌っていますが、美しい詩とメロディーが心地良く、祐一郎さんの美声が存分に生かされた名曲ですね。
「最後のダンス」エリザベートとフランツの結婚式当日、トートが現れ「最後にお前が選ぶのは私だ」と言い残して消え、その時歌われます。神秘的で優しくささやくような歌が突然激しく訴えかけるような歌に変わるところが見事に表現されています。“最後のダンスは俺のもの、お前は俺と踊る運命”と豊かな声量のダイナミックな歌声に圧倒されます。

「闇が広がる」
世に民族主義が台頭し始め、国の将来を憂うルドルフ(エリザベートの息子)が苦悩する時、彼のそばでトートが彼に「立ち上がれよ、王座につくんだ」と励ます歌です。祐一郎さんとルドルフ役の浦井健治さんの美しいデュエットがとても素敵。
エリザベート役の涼風真世さんは大好きな女優さんです。
「私だけに」おとなしいお妃になんてなれない、鳥のように解き放たれて自由に生きる歌は、ドラマチックな中にも清楚で透明感のある歌が魅力的で聴かせてくれましたね。
「私が踊る時」トートとエリザベートが交互に会話形式で歌うデュエットが息もぴったりで、おふたりの相性もとても良いです。
エリザベートを包容するような甘く優しいトート帝王が素敵ですね。デュエットの時には、少し控え目に歌っていらっしゃるのでしょうか。
祐一郎さんはトートの役を心から愛して、楽しんで演じていらっしゃるのが伝わってきて、嬉しかったですね。
ファンになって、初めての舞台観劇でしたので、どんな俳優さんで、どんな歌を聴かせてくださるのか、わくわくしながら観てました。
一流のキャストとスタッフによって作られた最高峰の舞台を観ることができて幸せでした。

Yuichiro Yamaguchi

ミュージカル俳優、山口祐一郎さんのページです♪

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モーツァルト!   MOZART!

脚本・歌詞 ミヒャエル・クンツェ
音楽 シルヴェスター・リーヴァイ
キャスト モーツァルト 中川晃教   コンスタンツェ 木村佳乃   ナンネール 高橋由美子    
      ヴァルトシュテッテン公爵夫人 香寿たつき   コロレド大司教 山口祐一郎   レオポルド 市村正親
観劇日 2005・8・2(火) ソワレ 帝国劇場

祐一郎さんのことをまだ良くは知らない頃に観ましたが、とても斬新で華麗で素晴らしい舞台でした。
中川晃教さんのパワーのある歌唱とダンスが今でも印象に残っています。観劇時のレビューも読んでください。レビューへ
クラシックの音楽家の物語ですが、舞台はポップなリズムと現代的な感覚に溢れていて、ビートが効いていましたね。
祐一郎さんはモーツァルトを支配下に置こうとする傍若無尽なコロレド大司教様を貫禄たっぷりに演じていました。
舞台でしたので、表情をしっかりと見ることができなかったですが、今でしたら祐一郎さんを中心に楽しむと思います(笑)

「神よ、何故許される」
神よ!音楽の魔術に神の摂理が敗北するのか?音楽の魔術、奇跡の子!と歌っています。
祐一郎さんの力強く迫力のある歌唱に圧倒されますね。低音も高音もビブラートが効いてとても美しいです。
「奇跡の子」“神の申し子”の台詞で始まる美しくダイナミックなアンサンブルで聴き応え十分です。
市村正親さんは父レオポルドが子供に夢を託して生きる喜びと苦しみを力強く演じていました。
「僕こそ音楽」メロディー、リズム、ハーモニーで紡がれるファンタジー僕こそミュージカル…という歌詞がとても素敵です。
純粋に音楽を愛していたモーツァルトの心情が素直に歌われています。
「残酷な人生」人はどんなに幸せを求めても、歪んだ世の中で希望を持つことはできないと人生の苦悩が歌われます。
中川晃教さんの全身全霊でモーツァルトの心情を歌っていて、感動しました。
モーツァルト役はwキャストで中川晃教さんと井上芳雄さん、コンスタンツェ役は木村佳乃さんと西田ひかるさんです。
人気の高い作品なので、何度も再演されましたが、もっと劇場に通って、その日でしか味わえない舞台を楽しみたかったです。


プロフィール♪
1956年10月5日、鹿児島県生まれです。小学校時代に東京都へ転居して同地で育ち現在に至っています。
1979年劇団四季に入団。在団中は「ジーザス・クライスト・スーパー・スター」「オペラ座の怪人」などの主役を務めます。
退団後は「レ・ミゼラブル」「モーツァルト!」「エリザベート」「ダンス・オブ・ヴァンパイア」など、多数のミュージカルに出演しています。
1年間に300日以上舞台出演という超多忙な中、テレビドラマでも活躍しています。
長身で端整な容姿、美声と圧倒的な歌唱で人々を魅了する、ミュージカル界の第一人者です。

私は何と言っても、山口祐一郎さんあの美しいお声と、聴く人を優しく包み込むような素敵なお歌に惹かれました。
トーク番組での美声でほんわかとしたお話、笑顔、時々見せる憂いのある表情にもうっとり…祐さまワールドにはまりましたね。
音楽のお話になると、表情が明るく輝かれて、ミュージカルを心から愛していらっしゃるのが伝わってきます。
劇団四季時代の「オペラ座の怪人」やロマンティックな歌声の「ローマの休日」など生の舞台を観たかったです。
このページは祐一郎さんの歌を中心に舞台観劇の感想を書きます。祐一郎さんの魅力をお伝えできれば嬉しいです。

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