レ・ミゼラブル   Les Miserables

演出 ジョン・ケアード トレバー・ナン
音楽 クロード=ミッシェル・シェーンベルク
作詞 ハーバート・クレッツマー
出演 ジャン・バルジャン 山口祐一郎   ジャベール 石川禅   エポニーヌ 新妻聖子
    ファンティーヌ シルビア・グラブ   コゼット 神田沙也加   マリウス 泉見洋平
    テナルディエ 三谷六九   テナルディエの妻 田中利花   アンジョラルス 松原剛志
観劇日 2009・10・14(水) ソワレ 帝国劇場

2回目の観劇です。10日の上演よりも歌、演技、オケピ全てが充実していました。
回を重ねることで磨かれ、舞台が輝いてくるのですね。
祐一郎さんも10日よりはお元気そうで、お疲れの中にも艶やかで美しいお声が響いていました。
TDVと比べると、対決、戦いのシーン、激しい口調の歌やせりふが多いので、3時間の舞台を務めるのは大変だと思います。
でも舞台を愛する祐一郎さんにとって、厳しくても演じることに幸せを感じるのではないでしょうか?
バルジャンとジャベールは舞台では対立していますが、祐一郎さんと禅さんは強い友情で結ばれていると思いました。
お互いに舞台上でも助け合っているのが伝わってきて素敵です。今日もオペラグラスをよく使ってしまいました。
本日もTDVのメンバーが多くて嬉しかったです。座席は1階のかなり後方でしたが、中央付近なので、とても見易かったです。
映像で1815年ツーロン、1823年モントルイユ・シュールメール、1832年パリと表示されて時代の流れがよくわかりました。
最近記憶力が落ちてまして申し訳ないですが、
祐一郎さんを中心に印象に残った歌、舞台の感想を書きます。

「プロローグ」最初のティンパニーの第一打、バイオリン、シンバル、トロンボーンの演奏は10日より迫力がありました。
第一音から強烈で何回聴いても、わくわくしますね。大好きなプロローグです。
「囚人の歌」囚人の中にバルジャンがいますが、どの人がバルジャンか最初は分からず「自由なのか〜」で気がつきます。
今日の第一声は、祐一郎さんらしい美声でしたので、ほっとしました。ジャベールとのやりとりは聴き応えがありますね。
「バルジャンの告白」素晴らしい熱唱で感動しました。「またあの地獄へ」からは、叫びにも似たような歌い方で、手を大きく
天井に振り上げて、全身全霊で歌っていました。「俺の人生」の「じんせいーーー!」がすごい迫力でした。
「夢やぶれて」シルビア・グラブさんはTDVでも、素晴らしかったですが、ファンティーヌ役も堂々と歌っていました。

「波止場」
収入のために、娼婦になる女たちとファンティーヌ、男たちのアンサンブルが聴き応えがありますね。
ファンティーヌの生きるための必死な姿が涙を誘います。エポニーヌ役の新妻聖子さん(10日は知念理奈さんも)が
娼婦役で出ていたように思います。
「裁き」メロディーがあるようでないようなところが多くて難しいと思いますが、美しく、丁寧に歌っていました。
せりふがしっかり聞こえてきますので心地良いです。「24653」は今日も4度上げていましたが、延びのある美しい3でしたよ。
「ファンティーヌの死」シルビアさんは病気だけど、健気に力強く歌っていました。アルトのお声なので落ち着いた歌声ですが
人生に対する無念さがひしひしと伝わってきます。TDVの千秋楽の時に、次の舞台では「祐一郎さんにお姫さま抱っこを
していただけます」と言っていましたが、抱っこされてベッドに運ばれた時のお気持ちを伺いたいです(笑)
「対決」バルジャンとジャベールのデュエットは迫力がありますけど、アクションも過激で、椅子を壊してこん棒にして
ジャベールを倒して、コゼットを取り戻しに行くバルジャンの雄姿が素敵。

「宿屋の主人の歌」
テナルディエ夫妻のキャストは中日劇場と同じでしたが、今回はもっとじっくりとおふたりの歌を聴くことが
できました。三谷六九さんはお姿が(男性に失礼ですが)可愛いですね。田中利花さんとの相性も良かったです。
「取引」バルジャンが女の子を森で見つけ、優しく語りかけるとコゼットと名乗られた時のバルジャンの喜ぶ表情がいいですね。
バルジャンとコゼットのラララ…のデュエットが美しいです。
「裏切りのワルツ」お金の取引の場面で、バルジャンは500フランのお札を3回出しますが、その手つきがなかなかスマート。
やっとの思いでコゼットを連れて帰れることになって、バルジャンがコゼットにコートを着せて、帽子をかぶせて
クルクル回るシーンは微笑ましいです。コゼットはその後の人生で彼の命になるのですね。
「プリュメ街」神田沙也加さんは10日よりも、ずっときれいに歌っていました。回を重ねるごとに上手になっていきますね。
まだ線の細さを感じますが、透明感のある声が魅力的で好きですね。

「ワン・デイ・モア」1幕の最後の場面です。バルジャン、エポニーヌ、アンジョラルス、ジャベール、テナルディエ夫妻、それぞれ
心に秘めた思い、夢、希望を明日に託して生きようという大合唱が素晴らしいです。バルジャンは箱の中に司教様からいただいた
銀の燭台、聖書、十字架を入れます。コゼットがパパに買ってもらった人形をじっと見つめているシーンはジーンときますね。
「オン・マイ・オウン」新妻聖子さんのエポニーヌはとても自然体で肩の力が抜けています。歌声もナチュラルな歌い方で
心地良くて良かったです。高音もきれいに響いていましたし、「幸せの世界に縁などな〜〜い!」はドラマチックで素晴らしいです。
アクションも身軽で表情も素敵で、爽やかな雰囲気がありますね。
「最初の攻撃」バリケードでの戦いが激しく、鉄砲の音が行きかうさまがすさまじいですね。ジャベールが共和党のグループに
捕まり、処刑されようとするとバルジャンが助けてあげる場面です。映画でも重要なシーンでしたが、せりふは映画と
似ていますね。バルジャンが何故自分を助けたのか分からないまま逃げるのですが…。
祐一郎さんは鉄砲を撃ちますが、空砲だとわかっていてもちょっと怖いですね。

「彼を帰して
」今日は全体にしっとりと聴かせてくださいました。ストーリーを知ると、歌詞の意味がよく分かり、より歌を楽しむことが
できました。マリウスとコゼットが愛し合っているのを知ったバルジャンは、自分の命はどうでも良いから、マリウスを助けて家に帰してと神に祈り、聖人のようになってしまったバルジャンです。「まるで我が子です」の優しい響きが大好きです。
「下水道」バックに大きな下水道の入り口があって、雰囲気のある舞台ですね。マリウスを担いで、その後倒れてしまう
バルジャンがちょっと大変そう!間奏曲に「彼を帰して」(と同じメロディー)のオケピの演奏が素敵ですね。
テナルディエの歌にエコーがかかって下水道の感じが良く出ています。
「ジャベールの自殺」映画でもインパクトのある場面ですが、ミュージカルでもハイライトのシーンですね。
ジャベールの熱唱はバルジャンが司教に救われた後に歌う「バルジャンの告白」と同じメロディーです。
石川禅さんは、美しくダイナミックに歌っていました。高音ものびやかですね。セーヌ川に飛び込むシーンは
中日劇場の時も印象に残っていますが、舞台にライトが当てられ、夜空には星がまたたいて美しいです。

「結婚式」
舞台でゆいいつ、華やかなシーンですね。テナルディエから下水道の中の出来事を知らされて、バルジャンが恩人だと
知らされ驚くマリウスです。泉見洋平さんは、しっかり者のマリウスがはまり役かもしれませんね。
「エピローグ」感動的なシーンですね。全てを知ったマリウスとコゼットがバルジャンに会いに行くが、もう死を待つだけの
バルジャン。祐一郎さんの消え入るような歌声が美しいですね。「パパ、パパ!」と泣くコゼットに涙が出ました。
ファンティーヌ、エポニーヌが「行きましょう、自由な処へ」とバルジャンを神の元へ連れて行きます。
「夢見た明日が来るよ、ああ明日は」と感動的なコーラスで幕が降ります。静かな神々しい光が感じられるようなエピローグです。

やはり2回目の観劇は、こちらも余裕を持って舞台を観ることができますので、とても楽しかったです。
舞台の動きや演技よりも歌が中心のミュージカルなので、素敵な歌声に感動の連続でした。
戦いの場面がたくさんありましたが、記憶が曖昧で書けませんでした。迫力の舞台でしたね。
細やかな演技まで目が届かなくて、歌中心のレビューになってしまいました。ボキャブラリーが少ないです。
カーテンコールは何回もあって、お花投げもありましたが、今日も私の席まで届かなかったです。
祐一郎さんは10日よりも、もっと笑顔で応えていらっしゃいましたが、舞台の出来に満足されていたのでしょうね。
珍しくソワレでしたので、家に着いたのは11時近くでしたが、とても幸せな時間を過ごすことができました。
千秋楽は行けませんが、きっと感動の舞台になるでしょうね。成功をお祈りしています。
    

レ・ミゼラブル   Les Miserables

演出 ジョン・ケアード トレバー・ナン
音楽 クロード=ミッシェル・シェーンベルク
作詞 ハーバート・クレッツマー
出演 ジャン・バルジャン 山口祐一郎   ジャベール 石川禅   エポニーヌ 知念理奈
    ファンティーヌ 山崎直子   コゼット 神田沙也加   マリウス 泉見洋平 
    テナルディエ 安崎求   テナルディエの妻 阿知波悟美    アンジョルラス 坂元健児
観劇日 2009・10・10(土) マチネ 帝国劇場

「レ・ミゼラブル」は今年3月の中日劇場が初観劇でしたが、映画などでストーリーを勉強しましたので、今回舞台の流れや
歌の意味がよく分かり、とても楽しく観劇できました。ミュージカルは歌で気持ちを表現するので、ストーリーの展開は映画よりも
早くて、その辺りを比較するのも楽しかったですね。舞台は全体に暗くて地味ですが、感動的な場面がたくさんありました。
舞台のセットも大がかりで、特に後半の戦うシーンでは、バリケードなどは、迫力があって素晴らしかったです。
座席は舞台に向かって少し左よりでしたが、オペラグラスで俳優さんたちの表情などはしっかり見ることができました。
祐一郎さんは、3ヶ月間、クロロック伯爵さまとして舞台を務められたので、バルジャンへの切り替えは大変だったと思います。
少しお疲れのようにも思いましたが、歌い方、声質をあえて変えていらっしゃるのかしらとも思いました。
最初の観劇はこちらも緊張していますので、祐一郎さんを中心に、主にソロパートの歌の感想を書きます。。

「プロローグ」管楽器と太鼓、弦楽器の強烈な演奏は、壮大なドラマに相応しい迫力です。シンバルの響きが印象的です。
「囚人の歌」刑務所なので、舞台は暗くて、少しライトが当てられているだけですが、このシーンは大好きです。
バルジャンの第一声の「自由なのか」は以前と歌い方を少し変えられているように思いました。
「自由なのか〜〜〜」が「自由なのか〜」と短めになっています。この第一声を聴くと、なぜか嬉しくなります。
「仮釈放」「今こそ自由だ」の甘い響きも少し控え目かもしれませんね。農夫たちとのやりとりの歌詞が少し変わっています。
祐一郎さんの歌は、ひとつひとつの細やかな表情を少なくして、柔らかな声質ではなくて硬質な響きになっているように思います。
「司教」心優しい司教様がいいですね。映画でも大好きなシーンなので、舞台に見入ってしまいました。
バルジャンの銀の食器を盗むところの悪人っぽい歌い方が上手ですね。その後司教の愛に触れた時の驚きの表情もいいです。

「バルジャンの告白」
バルジャンが悪人から善人に代わるドラマチックな歌なので、心が揺り動かされますね。
祐一郎さんは、台詞にめりはりをつけるのがお上手なので、歌詞がす〜〜っと入ってきます。
前半は台詞が多いので歌うのが難しいでしょうね。「どうして許せよう」から「生まれ変わるのだ」までの緊張感が大好きです。
ミュージカルのハイライトの歌なので、全身全霊で歌っているバルジャンがほんとうに素敵です。。
「1日の終わりに」工場の貧しい人々のコーラスが力強いですね。バルジャンが囚人服から背広姿に変えて、りりしく登場します。
「夢やぶれて」山崎直子さんは、繊細なソプラノで、美しく儚い雰囲気のファンティーヌ役が(良い意味で)はまり役かもしれませんね。
もう恋もできない、夢も希望も持てない哀れなファンティーヌに涙が出てしまいます。
「馬車の暴走」バルジャンが力持ちなのが、ジャベールの目に留まるシーンですね。馬車のセットも大がかりで迫力があります。
バルジャンが馬車を持ち上げるシーンはこちらもつい力が入ってしまいます。ジャベールの執念が怖いですね。

「裁き」
自分の身代りが法廷に立たされているのを知って、名乗り出るかどうか自問自答しているバルジャンが素敵。
「名乗れば牢獄、黙っていても地獄」のところの心の葛藤の表現が素晴らしいです。映画は法廷のシーンは詳しく描かれていますが
ミュージカルでは数フレーズの歌で表現していますね。ラストの「24653」は最後の3は4度、音を高くして歌っています。
「ファンティーヌの死」コゼットを思いながら死んでいくファンティーヌが涙を誘います。
コゼットを守り育てることを約束するバルジャンとのデュエットが美しいですね。
祐一郎さんの優しく包容力のある歌と、山崎直子さんの繊細で上品な歌が静かな感動を誘っています。
「対決」バルジャンとジャベールのデュエットはぞくぞくしますね。バルジャンが少し控え目かしら。
石川禅さんはTDVのアブロンシウス教授とは対照的なキャラクターですね。コミカルなところは全然なくて
いつも高圧的な言い方で、バルジャンに接しています。禅さんの変身ぶりがいちばん強烈ですね。

「宿屋の主人の歌」夫婦役の安崎求さん、阿知波悟美さんは、TDVでも夫婦役でしたので息がぴったりで素晴らしいです。
今回はお金大好きな嫌われキャラクターですが、ちょっとコミカルな味で楽しく歌っています。彼の歌声は好きですね。
「裏切りのワルツ」テナルディエ夫妻とお金の取引をする場面は、緊張の中にも笑えるところで、見ていてほっとします。
3人ともTDVのメンバーなので気心が知れて、チームワークが良くて、楽しいシーンになっていますね。
「星よ」禅さんのソロが素晴らしいです。TDVの時はどうしても早口言葉が目立っていましたが
美しいメロディーのドラマチックな歌も力強く、説得力があって、心に響きました。とても教授と同じ人とは思えなかったです。
星が瞬いている夜空に歌声がマッチしていて、とても美しい舞台になっていたと思います。
「ア・ベ・セー・カフェ」後半は戦いの場面が多いですが、バリケードに登って、兵士、学生たちの熱い思いがひとつになったコーラスが
素晴らしいです。アンジョラス役の坂本健児さんが美しく歌っていたのが印象に残っています。

「プリュメ街」
神田沙也加さんのコゼットが可愛いですね。中日劇場でも神田さんでしたが、こちらも緊張してたせいか
ちゃんと聴くことができませんでしたが、今日はしっかり聴くことができました。繊細で美しくて上品な歌い方ですね。
まだお若いので、これから経験をつまれて、どんな風に成長されるのか楽しみです。バルジャンとの父娘の関係が微笑ましいですね。
「オン・マイ・オウン」知念理奈さんのソロです。マリユスへの思いが叶えられない淋しい女心を上手に歌っています。
知念さんは表現がしつこくないので、聴いていてとても好感が持てます。メロディーも歌詞も素敵な名曲を全身で表現していました。。
「彼を帰して」祐一郎さんの柔らかい美声が堪能できる大好きな歌です。マリユスを大切に思う気持ちが神に通じるような
清らかな歌声が心に残ります。「神よ、我が主よ」は優しく、「聖なる神よ、彼に命を」は力強く、最後の「家へ」は天上のような
美しい響きで聴かせてくださいました。何回聴いても、飽きない名曲ですが、祐一郎さんにしか歌えない名演です。
「カフェ・ソング」泉見洋平さんのソロです。彼はTDVでも素晴らしい歌声でしたが、泉見さんの全身での熱唱に感動しました。
ギターの前奏が悲しみを誘いますが、友はみんな死んだのに、自分だけ生き残った無念、空しさを歌っています。
彼の歌にはやはり暖かさと親しみを感じてしまいます。

何回も何回もカーテンコールがありましたが、キャストの皆さまはご挨拶が終わると、小走りで舞台袖に行かれるところが
何とも微笑ましいです。オケピからお花が投げられると、出演者たちが拾って、客席に投げ返していました。私は届かない
席でしたので残念。祐一郎さんは終始、笑顔でカーテンコールに応えていました。彼の笑顔を見るのは幸せです。
今回はTDVのメンバーが多かったので、演目を変えて皆さまの舞台を拝見できて嬉しかったです。
今回は11回の公演で2回の観劇ですが(ほとんどが満員御礼です)、祐一郎バルジャンの舞台は、何回も観たいと思いました。
これまでその時々の舞台で、少しずつ違ったバルジャンが観れたのでしょうね。40代の頃のバルジャンも拝見したかったです。
ユゴーの原作は文庫本でも4冊もあって読めませんでしたが、ミュージカルを通してストーリーを知ることができました。
バルジャンのようには生きるのは難しいですが、少しでも彼の生き方を見習えたらいいなと思います。

ダンス・オブ・ヴァンパイア   TANZ DER Vampire

音楽監督 甲斐正人
演出 山田和也
音楽 ジム・スタインマン
脚本 歌詞 ミヒャエル・クンツェ
出演 クロロック伯爵 山口祐一郎   サラ 大塚ちひろ   アルフレート 浦井健治
    アブロンシウス教授 石川禅   シャガール 安崎求   レベッカ 阿知波悟美   
    マグダ シルビア・グラブ   ヘルベルト 吉野圭吾   クコール 駒田一   伯爵の化身 新上裕也
観劇日 2009・8・26(水) マチネ 千秋楽 帝国劇場

ラッキーにも千秋楽のチケットを手に入れることができました。座席は2階でしたので、伯爵さまの登場シーンやヴァンパイアたちの
パフォーマンスが見られないのでどうかなと思いましたが、1階では見えなかったバスタブの中や(笑)
舞台装置などの動きもよくわかり、とても楽しかったです。2階席でも観られて良かったと思います。
今日の舞台は上演が待ち遠しい一方、寂しい気持ちもあり複雑でした。千秋楽がどんな雰囲気なのか分からなかったのですが
独特の高揚感みたいなものを感じましたね。オケピの演奏が始まると、どの場面も大切な思い出として留めておきたいという
思いで観ていました。いつもは拍手のないところで温かい拍手があったり、全体に今日は拍手が大きかったですね。
クコール劇場ではクコールさんが「全73話完」のプラカードを持って出てきましたが、裏返すと「博多座につづく」でした(笑)
パフォーマンスも千秋楽ならではの楽しさ満載で、最後の舞台に参加できて幸せでした。

「オーヴァチュア」千秋楽ということで、オケピの演奏にも熱が入っていたように思います。
音響機器のトラブルにもかかわらず、指揮者は落ち着いて演奏を始められたのは、さすがだな〜と思いました。
冒頭いきなりのトランペット演奏はプレッシャーがあるので演奏者は大変ですね。
「プロローグ」浦井健治さんのアルフレートは2回目ですが、きょうも汗びっしょりの熱演でしたよ。凍った教授は舞台下から
せり上がってくるのですね。2階なのでよく見えました。本を読みながら凍ってる教授の表情が可愛いです。
「神は死んだ」登場シーンを観られなくてちょっと残念です。歌い出しはお声に少しお疲れがあるように思いましたが
その分いつもより丁寧に歌っていました。美しい横顔にうっとり…。舞台を静かに移動されるのですね。
「すべて順調〜人類のために」何回観ても楽しいですね。禅さんも美声なので歌も心地良くて、早口言葉もなめらかで大好きです。
石川さん、安崎さん、阿知波さん、シルビアさん、浦井さん、みなさん芸達者な方たちなので、パフォーマンスも含めて
アンサンブルがとても楽しいです。教授の奇声で鳥が落ちてきますが、千秋楽なので籠に命中してほしかったです〜。
カーテンコールは最後は教授がアルフレートにまかせると言って、逃げてましたよ。

「お前を招待しよう」
2階なので、伯爵の動きがよく分かり楽しかったです。少し上からの方が舞台全体を把握できるのですね。
何回も足を運ぶ時は、いろいろな席を選ぶ方が楽しいことがよくわかりました。マントのはずし方はやはりグッときますね。
バスタブに降りてから、サラの頬に手で触れると、サラもにっこり応えたりして、伯爵は上手に誘惑してますね。
「ACT-1フィナーレ」やはり伯爵が登場すると、オペラグラスをよく使ってしまいます。今日も表情を観たいのでずっと覗いていましたが
今まで気がつかなかった細かい演技も見ることができました。ちょっと怖いようなヘルベルトの登場の仕方も確認できました。
本は名刺をしまってその手で袖から出してますね。アルフレートの動きに気を取られてる隙にスポンジはもう出てました。
クコールの頭突きは3回ですが、伯爵のうろたえ方が可愛い♪「ムシュニギー〜」はどういう意味なんでしょうか?
「いいかね 君の若さこそ」を歌ってる時、アルフレートはうっとりした表情で聞いているのですね。
「学べ私に〜自由をその手で」までの緊張感が素晴らしいですね。千秋楽にふさわしいダイナミックなフィナーレでした。
この感動はいつまでも忘れないでしょう!

「霊廟」
教授とアルフレートのパフォーマンスが楽しいので、いつも見入っていました。近頃の若いもんはとか言いながら
情けないのは教授というのが可笑しいですが、命令だから仕方なく頑張るアルフレートも健気ですね。
棺桶の蓋を開ける音、ドライアイス?の煙、怪しげな音楽、「伯爵です!」「息子です!」というアルフレートの叫び
この一連のパフォーマンスが見事ですね。浦井さんと泉見さんの違いを発見するのも楽しいでしょうね。
棺桶にシャガールとマグダが入っている場面も素晴らしいです。安崎さん、シルビアさんの歌とダンスのセンスが光っていますね。
オケピの演奏も軽妙で楽しくて、何回観ても楽しいパフォーマンスの場面ですね。
「恋をしているのなら」カーテンを開けるとヘルベルトさまが艶めかしいポーズ!客席から笑い声があがりました。
吉野さんの鍛えられた肉体美のダンスは力強くて、しなやかで元気をいただけます。
「抑えがたい欲望」今日は少しお疲れかしらと思っていましたが、これまでの中でいちばん良かったです。
「月は隠れた」の柔らかい響きが美しく、静かな中にも表情豊かな音楽でした。伯爵の表情も、いつもより明るくて穏やかでしたね。
「最後の神になるのだ」までのダイナミックな歌唱に聴き惚れてしまいました。本当にお声に魅力がありますよね。
「抑えがたい欲望」をこれほど見事に歌えるのは祐一郎さんの他にはいないと思います。ミュージカル史に残る名演です。
新上裕也さんのダンスはしなやかな中にも筋肉質な力強さがあって、とても美しかったです。

「舞踏の間」
何回観ても舞台に引き込まれますね。祐一郎さんの歌もパフォーマンスも男らしくて魅力的ですね。
伯爵とヴァンパイアたちの歌のかけあいがリズミカルで、一緒に口ずさんでしまいますよ。
伯爵が牙をつけてからサラに噛みつくところの音楽も誘惑的ですよね。音楽だけ聴いていてもどきどきしてしまいます(笑)
多くの方がこの場面が観たいと思って、リピートしてしまうのかもしれませんね。
フィナーレはいつもよりも、もっと舞台と客席が一体となって盛り上がってとても楽しかったです。
カーテンコールは出演者の方たちが、ひとりづつご挨拶をしてくださって、嬉しいひとときでした。
祐一郎さんは「この夏、夢のようなひとときを皆さんと過ごすことができて幸せでした」とご挨拶をしていました。
その後、もう1回フィナーレのダンスをして、何回も何回もカーテンコールが続きました。
祐一郎さん、禅さん、最後は舞台袖で大きくバイバイをしてくださって、今年の帝劇の夏は幕を閉じました。
私にとっても今日は千秋楽の「ダンス・オブ・ヴァンパイア」を思う存分楽しむことができて幸せでした。
「ダンス・オブ・ヴァンパイア」は私の宝物です☆
     

ダンス・オブ・ヴァンパイア   TANZ DER Vampire

音楽監督 甲斐正人
演出 山田和也
音楽 ジム・スタインマン
脚本 歌詞 ミヒャエル・クンツェ
出演 クロロック伯爵 山口祐一郎   サラ 大塚ちひろ   アルフレート 泉見洋平
    アブロンシウス教授 石川禅   シャガール 安崎求   レベッカ 阿知波悟美
    マグダ シルビア・グラブ   ヘルベルト 吉野圭吾   クコール 駒田一   伯爵の化身 森山開次
観劇日 2009・8・4(火) マチネ 帝国劇場

前売りで早くから取っていたチケットでしたので、前方の良い席で観ました。どんな舞台になるのかしらとわくわくしながら開演を待ちました。
オケピの練習が聞こえてくると、舞台裏ではスタンバイで忙しくしているのでしょうなどとあれこれ想像していましたよ。
伯爵の登場シーンは、観たり聴いたり、オペラグラスを使ったりで忙しいですが(笑)、今まで気づかなかったシーンも
確認できましたので収穫は多いです。開幕の頃よりも、歌や演技に磨きがかかって、ますます素晴らしい舞台に仕上がっていましたね。
教授のパフォーマンスも力強さが加わって、アルフレートとの息もぴったりで楽しませていただきました。
今日はダンスの場面が強く印象に残りました。一流のダンサーたちの舞台は見応えがあって、素晴らしかったです。
クコールさんが客席に降りたときに、お客さまのひとりに「こんにちは」と声をかけていましたが、通路席に当たるとラッキーですね。

「初めてだから」アルフレート、サラ、シャガール、マグダ、レベッカのアンサンブルが楽しかったです。
若いアルフレートとサラの恋、愛人を持つシャガール、それを知って怒るレベッカ、お気の毒な教授
それぞれの思惑が交錯して、人間模様が絡み合って面白いですね。シャガールは反動で自分の娘を大事にするのかしら。
「神は死んだ」伯爵が左側の通路を歩いて行かれるのが見えました。登場シーンを考えると、席は後ろの方もいいかもです。
しばらく後ろ向きで歌っていますので、「時はついに」を歌うときの表情が見られないのがちょっと残念。
長身なので立ち姿がとても綺麗で舞台映えがしますね。今日も最初から艶やかで美しい声が響いていてうっとり♪
「お前を招待しよう」バスタブに降りる時「あでやかな女にな〜れ!」でマントをはずす時が素敵。歌もパフォーマンスも男らしくて大好きです。
ヴァンパイアなんだけど、伯爵の目がとても綺麗なんですよね。こんなふうに誘惑されたら、女性ならきっとついていくと思います(笑)
羽を広げたこうもりは壮観ですけど、結構速いスピードで動いているので乗っていて怖くないのでしょうか?

「外は自由」
サラが赤いブーツを履いてお城に行く準備をする場面ですね。ちひろさんの歌は美しいですね。
サラのお城への憧れを表現しているようなダンサーたちのダンスも素晴らしくて、見とれてしまいました。
オケピの激しいリズムの演奏と、鍛えられた美しいダンスに感動しました。クラリネットの演奏も素晴らしかったです。
「ACT-1フィナーレ」今日は舞台全体をしっかり観ました。伯爵と教授のやりとりは楽しいですね。
教授が名刺を差し出す時の格好がコミカルで可笑しいです。本とスポンジをどこから出しているのか分からなかったですよ。
「お名前をお聞かせください」とか「え〜ぇ」みたいなちょっとしたせりふに味があるのも、祐一郎さんの魅力ですよね。
ラストに向けての盛り上げ方が素晴らしいですし、、言葉も明瞭に声も美しく響いていました。
体調にも左右されるのでしょうが、お声にもはりがあって、迫力があって今日は最高の第1幕のフィナーレでした☆
「愛のデュエット」サラが赤いブーツをはいてお城に行き、伯爵と出会う場面は艶めかしくて素敵ですね。
「激しい恋がしたかった もうどうなってもいい」とサラがうなじを差し出すと、伯爵が顔を近づけて「いけない理性を持て」と
マントでサラを隠すようにして歌うシーンが素敵。「自由になれる 自分をなくせば」の甘い響きが大好きです。

「夜を感じろ」教授とアルフレートがベッドで寝ていると、ヴァンパイアたちのダンスの饗宴が始まるという場面です。
ピアノとドラムの激しいビートにのせて、ベットからヴァンパイアたちが次々に出てくる様は壮観で、ゾクゾクしますね。
ロック調の歌とエレキギターの強烈な演奏にのって踊る、ダンサーたちの歯切れの良いダンスに引き込まれてしまいました。
「サラへ」泉見洋平さんのソロが素晴らしいです。サラを想う気持ち、サラを求める心が歌に込められていて、心に響きました。
最初はまだ若々しいアルフレートも、恋をするとこんなにも力強くなれるなんて、恋の力ってすごいです。
こんな時にも教授は相変わらず、芸術や文学の話をしているのですよね〜。禅さんの演技は優しくて大好きです。
「恋をしてるなら」客席の人たちが楽しみにしてる場面ですね。私もです(笑)カーテンを開けると、ヘルベルトのポーズが毎回違いますね。
吉野圭吾さんが伯爵の息子らしく、人間離れした雰囲気がありますよね。ダンスにも磨きがかかって、アルフレートとの息も合ってます。

「抑えがたい欲望」ピアノとオーボエの前奏が聴こえてくると、今日はどんな歌を聴かせてくださるのかしらとこちらも緊張してきます。
スローテンポなので、リズムはわりと自由にとっていらっしゃいますね。詩がほんとうに切なくて悲しくなりますが
伯爵の甘い歌声でちょっと救われているように思います。祐一郎さんの音楽性が優れているので、歌に説得力があるのでしょうね。
「だが違う 真実はひとつだ」から最後までがやはり素晴らしくて、胸に迫ってきます。さすがプロだな〜って思います。
「舞踏の間」ショータイムなので、華やかでわくわくしますね。オーケストラも不協和音を使っているので、舞踏会に期待してしまいます。
「舞踏会だ〜〜っ!」の「だ〜〜」がすごいです。サラが噛まれるところは、固唾を呑んで見ちゃいますね〜。
ちひろさんは若いけれど色っぽいので、伯爵さまも大変です。教授に十字架を見せられた時のうろたえ方がお茶目で可愛いな…。
他の場面は怖かったり、真面目だったり、冷静だったりするので余計そう思います。こういうところも祐一郎さんは上手ですよね。
いつの間にか舞台からいなくなって寂しくなりますが、華やかな舞踏会の余韻はいつまでも続いています。
最後に全員でダンスの時、伯爵さまはいつも笑顔で楽しそうに踊っていらっしゃるので、こちらも幸せな気持ちになります。
2回のカーテンコールの後、オケピの演奏があり、4人が最後に舞台に出てきましたが、祐一郎さんは舞台袖に入る時に
体全体でバイバイをしてくださって嬉しかったです。今日も幸せな3時間でした。元気をいっぱいありがとうございます。

ミュージカル舞台観劇♪


ダンス・オブ・ヴァンパイア   TANZ DER Vampire

音楽監督 甲斐正人
演出 山田和也
音楽 ジム・スタインマン
脚本 歌詞 ミヒャエル・クンツェ
出演 クロロック伯爵 山口祐一郎   サラ 大塚ちひろ   アルフレート 泉見洋平 
    アブロンシウス教授 石川禅   シャガール 安崎求   レベッカ 阿知波悟美
    マグダ シルビア・グラブ   ヘルベルト 吉野圭吾   クコール 駒田一   伯爵の化身 森山開次
観劇日 2009・7・16(木) マチネ 帝国劇場

8月まで待てなくて、急遽観劇しました。前日の予約ですが、1階A席中央で、舞台全体がよく見える良い席が取れました。
この席は、俳優さんたちが客席まで降りて、前の通路でパフォーマンスが見れるので、楽しい位置ですね。
初回から回を重ねているので、歌もダンスも演技ものびやかで、舞台全体が引き締まっていたように思います。
私も前回よりは余裕がありましたので、気持ち良く観劇できました。今回はオペラグラスをあまり使わないように気をつけました。
表情よりも、舞台の俳優さんの動きとか、大道具、小道具の使い方など、舞台全体に気を配りました。
前回の時と演出が違う場面があって、リピーターの人たちにとっても、毎回の楽しみですね。
オケピの演奏も一流です。特に管楽器の音色が素晴らしいと思いました。最後は指揮者も牙をつけていましたよ。
休憩時間のクコール劇場は毎回楽しみですね。客席から優しい声がかけられて、ちゃんとお返事をされています。

「きれいな娘を持ったなら」18歳になった娘を思うお父さんの心情を切々と歌っています。
安崎求さんは歌の表現が細やかですね。歌い始めの“娘はもう18”が上手です。娘が心配で心配で…という気持ちがよく伝わってきます。
部屋からサラが出られないように、ドアを釘で打つところは楽しいですね。みんながピョンピョン跳ねるところがとても可愛いです。
「神は死んだ」今回は後方の舞台に向かって左のドアから伯爵がが出てこられ、舞台へ歩いて行く後ろ姿を見ることができました。
前回とはまた違った風情があって楽しかったです。マントの後ろ姿が静かな存在感を漂わせて良い雰囲気でしたよ。
今日は最初から艶やかで美しい声がよく出ていましたね。第一声は大事ですよね。前回はどきどきしながら聴いていましたが
今回は少し落ち着いて聴くことができました。「私は祈り 堕落をもたらす」のところが美しくて大好きです。
「すべて順調〜人類のために」レベッカ、マグダ、シャガール、教授、アルフレートのアンサンブルです。
この歌はやはり教授の早口言葉が聴かせどころですね。これだけ難しいせりふをほとんどブレスなしで歌うのは大変です。
石川禅さんは市村正親さんとどうしても比較されてしまいますが、禅さんの早口言葉は美しくて、なめらかで、耳に心地良かったです。
コミカルな動きもちょっと愛らしくて、好感が持てますね。後半の華やかなアンサンブルはほんとうに素晴らしいですね。
カーテンコールに応えるシーンは何回観ても、楽しいです。教授の得意満面な表情につい微笑んでしまいますよ。

「お前を招待しよう」舞台の中央のこうもりの伯爵は、怖いけれどやっぱり素敵。「その若さが、枯れてもいいのか‥」のところで
サラが入っているバスタブの横に降りて歌うのですね。今回気がつきました。歌もダイナミックで、はぎれが良くて大好きなんですが
パフォーマンスも大胆でわくわくしますね。歌詞はなかなか意味深ですが、後半の「そのすべてを味わえ」はちょっと憧れますね。
「死んじゃうなんて」マグダ役のシルビア・グラブさんは歌もダンスも堂々としていますね。ちょっとはすっぱな女の感じがよく出ているし
体の動きもしなやかで美しいです。シャガールだと思ったら、マグダだったというところの教授とアルフレート、シャガールとのやりとりは
最高に楽しいです。
「あんたは素敵」スポンジ大きいです!今日のキャストは泉見洋平さんと大塚ちひろさん。泉見さんは気弱い中にも
しっかり者なところがちらほら。声質は明るくて(性格も明るい?)親しみを感じさせてくれるキャラクターの方ですね。
ちひろさんはお若いのにお色気がありますし、声にも艶があって透明感があって、高音も美しいです。若いって素晴らしい〜。

「恋をしているなら」お風呂で歌っているので覗いてみると、伯爵の息子、ヘルベルトがはいっていたというのが楽しいですね。
吉野圭吾さんが抜群のスタイルで、歌とダンスを披露しています。ほんとうにお御足が美しい方ですね。
逃げ惑うアルフレートの困惑ぶりは可笑しいけれど、ヘルベルトの純な気持ちも分からなくはないかも。アルフレート可愛いですし…。
「抑えがたい欲望」今日はあまりオペラグラスを使わないようにしました。ミュージカルのハイライトになっている曲なので、客席も
しーんと静かに聞き入っているのが肌で感じられます。“月は隠れた”のささやくような歌が、「きらめく空を見ていた」で少し
雲が晴れたように明るくなるところの甘い歌声が大好きです。“我らの支配者〜〜”はドラマチックで心に響きましたよ。
拍子が変わるところもありますし、難易度の高い歌唱が要求される歌ですね。美声が堪能できるので、嬉しいです。

「舞踏の間」舞踏会のシーンはわくわくするような場面が続きますね。“さあ諸君、良い知らせだ”の男らしい歌の後に、真紅のドレスの
サラが噛まれるのですね。今回良くわかりましたよ。伯爵の社交ダンスは洗練されていて美しいですね。惚れ惚れしました。
舞踏会ではお色気があって、スマートでお茶目な伯爵を堪能できるので幸せですね。8月の観劇が楽しみです☆